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W主演の古見陽香里さんと古林南さんは役以外でも「対照的」 『2人のギブス』舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった田村明石(たむら・あかし)さん、古林南(こばやし・みなみ)さん、古見陽香里(ふるみ・ひかり)さん、日高虎太郎(ひたか・こたろう)監督(左より)。古見さんと古林さんの手には劇中に登場するマスコットが
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 ギプスをした女子高校生ふたりの青春ストーリー『2人のギブス』を公開中の新宿K's cinemaで、9月6日にダブル主演の古見陽香里さんと古林南さん、共演の田村明石さん、日高虎太郎監督が舞台あいさつをおこないました。

 『2人のギブス』は、バスケ部エースの愛花(まなか)と補欠の詩織のふたりが主人公。大会前に揃って怪我をしてギプスと松葉杖生活となったふたりの夏の日々が、愛花の恋人やマネージャーとの関係を交えながら描かれていきます。

 愛花を演じた古見陽香里さんは、舞台あいさつに登壇するのも劇場のスクリーンで作品を観るのもこの日が初めてで「(客席の)後ろのほうで観させていたいだいたんですけど、たくさんの観てくださっている方の頭がチラチラと見えるのが嬉しかったのと、上映されるだけじゃなくて、みなさんの前でお話させていただける機会があるというのがすごく嬉しいし、楽しみに今日を待っていました」とあいさつ。
 詩織を演じた古林南さんも「今日は陽香里ちゃんと一緒に登壇できて、とっても嬉しいです」、日高虎太郎監督も「ついに愛花と詩織が揃って初登壇ができて、とても嬉しく思っています」と、古見さんの初登壇を喜びました。

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主人公の女子バスケ部エース・池浦愛花を演じた古見陽香里さん

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主人公の女子バスケ部補欠・伊坂詩織を演じた古林南さん

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愛花の恋人で男子バスケ部の中谷昌樹を演じた田村明石さん

 ダブル主演をつとめた古見さんと古林さんは、日高監督の「ふたりの出会わせ方も、ぼくなりの演出があって」という意向により、撮影に使われた学校の教室で先に古見さんが待っているところに古林さんが入ってくるのが初対面だったそうで、古見さんは「南さんが入ってきたときに、わあ詩織だ! ってすぐわかって。対照的な感じが、役に入っていなくても感じるところがあって、なので作品が始まっても、すんなり撮影に進むことができたんじゃないかなって」と振り返りました。

 また、愛花の恋人の男子バスケ部員・中谷を演じた田村明石さんが「公園のシーンの撮影が、一番暑すぎてしんどかったなって(笑)」と、2年前の夏におこなわれた撮影の思い出を話すと、古見さんは「(古見さん自身は)暑さに強かったり、そこまで日焼けとか気にはしていなかったんですけど、南さまはすぐに日傘を(笑)。そこの対照的な部分も楽しみながら(笑)」と、暑さへの反応も古見さんと古林さんで対照的だったとコメント。
 古林さんも、ふたりが芝生の上で裸足になって撮影したシーンで「私は裸足で芝生に入りたくなさすぎて、早く撮ってくださいって感じでしたね。陽香里ちゃんは気持ちよさそうで」と、やはり対照的な撮影中のエピソードを紹介しました

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『2人のギブス』が初劇場公開作となる日高虎太郎監督

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劇中に登場した恐竜のマスコットを手にトークする古見陽香里さんと古林南さん

 現在は俳優としての具体的な活動予定はない古見さんですが、古林さんは「陽香里ちゃんみたいなタイプの俳優さんってあんまり出会ったことがない」と話し「またどこかの作品で一緒になりたいなって思うし、芝居を続けてほしいなって個人的には思っております」と希望を述べ、古見さんも「『2人のギブス』の続編があったらぜひ(笑)」と笑顔で答えました。

 また日高監督が、オーディションの応募データで多くの俳優さんが役の志望動機を長文で書いてくる中「陽香里さんは“私の中で爆発が起きました”とだけ書いてあって 面白い子だなって期待してオーディションした記憶が残っています」というオーディション時の思い出を披露すると、古見さんは「自分の中で、愛花と私のプライベート的な部分で重なり合う部分がすごくあって、ぜひ愛花をやらせていただきたいってビビっと来た、爆発が起きたというのもあったんですけど、あと正直に言うと、喋ることがとてもとても下手なので、とにかく思ったことだけ書こうと思ったのが“爆発”という表現につながったのはありますね」と短文の志望動機の理由を明かすとともに「この作品に携われたことがとても良かったなと、劇場で観て改めて思いました」と、作品に参加しての感想を述べました。

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古林南さんを進行役におこなわれたトークは、日高虎太郎監督が「ワチャワチャした」と評するような、登壇者の仲の良さを感じさせるトークとなりました

 最後に古見さんは「この作品はキャストのみなさんだったりスタッフの方々はもちろん、クラウドファンディングだったり、ほかのかたちで支えてくださった方たちのお陰で、こういうふうに劇場で観ることができるようになった作品だったと思うので、個人的にはまた違う劇場でも上映ができたらいいなと思いますし、私自身もまた違うかたちで観られたらいなと思っているので、これからも引き続き応援だったりサポートしていただけたら嬉しいです」と呼びかけ、日高監督は「ほんとに楽しかったです。陽香里さんもついに一緒に登壇することができて嬉しかったです」と話すとともに、今後のイベント予定なども紹介して舞台あいさつを締めくくりました。

 『2人のギブス』は、9月12日金曜日まで東京の新宿K's cinemaで連日20時30分より上映。7日には再び古見陽香里さん、古林南さん、田村明石さんら出演者と日高虎太郎監督による舞台あいさつがおこなわれるほか、8日以降も映画監督の今泉力哉さんらをゲストと日高監督によるトークショーが予定されています。

ポスター

2人のギブス

  • 古見陽香里 古林南 田村明石
    望月ゆうか 横山唯 ミノリ 中島優菜

  • 監督・脚本・編集:日高虎太郎
  • プロデューサー:小川信一朗
  • 音楽:青山涼
  • 撮影監督:吉田芙羽
  • 照明:河村優
  • 録音:加藤大空
  • カラーグレーディング:杉元文香
  • 整音・効果:鈴木規弘
  • 助監督:杉山卓/諏訪拓磨/小林史弥
  • 制作:小川晟輝
  • スチール:鈴木花連
  • 振付・指導:AKANE NAKANO
  • 宣伝デザイン:佐藤大真(FLIXTAGE)
  • 主題歌: Sundae May Club「夜を延ばして」
  • 協力:埼玉県立三郷工業技術高等学校/日本映画大学
  • 製作・配給:小さな映画

  • 2025年/DCP/60分

2025年8月30日(土)より 新宿K's cinemaにて公開

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