日本の伝統美をミステリー・ホラーとして発信する『男神』（井上雅貴監督）が９月19日に公開されるのを前に、同作でスクリーンデビューを飾る岩橋玄樹さんの出演シーン本編映像が解禁。新たな場面写真やメイキング写真も解禁されました。

　『男神』は、主人公の建設会社社員・和田が、姿を消した幼い息子を救うため、建設現場に出現した謎の穴の中へと足を踏み入れ、古代から伝わる儀式の秘密や恐怖に触れていくという、古代縄文ミステリーにしてファンタジーホラー。
　主人公の和田勇輝を『辰巳』（２０２３年／小路紘史監督）での演技で第34回日本プロフェッショナル映画大賞主演男優賞を受賞した遠藤雄弥さんが演じ、和田の妻で物語の鍵を握る夏子を宝塚歌劇団出身の彩凪翔（あやなぎ・しょう）さんが演じています。

　これまでに、遠藤雄弥さん演じる和田の父親としての決意を感じさせる本編映像、彩凪翔さん演じる夏子のミステリアスな面が覗く本編映像と、ふたつの本編映像が解禁されてきましたが、新たに『男神』が映画初出演となる岩橋玄樹さんの出演シーン本編映像が解禁されました。

　アイドルグループ・King & Princeでの活動を経て現在は日本とロサンゼルスの二拠点でソロアーティストとして活動し、放送中の主演ドラマ「恋愛ルビのただしいふりかた」も話題の岩橋玄樹さんが『男神』で演じるのは、建設会社の社長の息子・山下裕斗。ニューヨーク留学経験を持つ建設作業員で、困っている人がいれば真っ先に駆けつける性格から、息子を探す主人公・和田に協力するという役どころとなっています。

　解禁された本編映像は、和田のために山下裕斗たちが大掛かりな作業をおこなう場面。泥まみれでヘルメット姿の山下裕斗は、作業の様子を確認すると、考古学者のアーサー教授と英語で会話。自ら泥にまみれて作業をおこなう逞しさと英語を操り学者とやり取りする知的な面を持ち合わせ、他人のために献身的に行動する裕斗のキャラクターが端的に表れた場面で、岩橋さんの鍛えられた肉体と流暢な英語が、裕斗のキャラクターにリアリイティを与えています。
　また、本編映像とともに新規場面写真とメイキング写真も解禁。トランシーバーで指示を出したり巨大重機を操る山下裕斗の建設作業員らしさがあふれる場面写真に加え、メイキング写真では裕斗を演じているときとは違った岩橋さんの柔らかな表情も捉えられています。

　『男神』は、作家・八木商店さんが執筆し朗読動画が50万近い再生数を記録した同名作品を原案に、オリジナルストーリーで映画化した作品。
　『レミニセンティア』（２０１６年）『ソローキンの見た桜』（２０１９年）などの監督作がある井上雅貴監督がメガホンをとり、愛知県日進市の協力のもと、同市を中心にロケをおこない完成しました。
　遠藤雄弥さん、彩凪翔さん、岩橋玄樹さんに加え、アイドルグループ・ＳＫＥ48の元メンバーでロケ地・日進市出身の須田亜香里さん、出演作の公開が続くカトウシンスケさん、ベテランの沢田亜矢子さんや加藤雅也さんら、多彩で豪華なキャストが集結しています。

　岩橋玄樹さんの新曲「Bless Me」がテーマ曲に決定し、岩橋さん自身が「一生忘れられない大切な作品になると思います」と語る『男神』は、９月19日金曜日より、東京のヒューマントラストシネマ渋谷や、愛知県日進市のTOHOシネマズ赤池ほか、全国公開されます。

『男神』ストーリー

全国各地で母と子の失踪事件が相次ぐなか、ある日、新興住宅地の建設現場に正体不明の深い「穴」が発生する。時を同じくして、そこで働く和田の息子も忽然と姿を消してしまう。その「穴」の先は不思議な森に繋がり、そこでは巫女たちが「男神」を鎮めるため異様な儀式を行っていた。息子がそこに迷い込んだ事を知った和田は、その穴に入っていくが・・・。
「決して入ってはいけない」と語り継がれる穴に、禁忌を破り息子を助けにいったことにより起きる得体のしれない恐怖と狂気、家族の悲劇を描くファンタジーホラー。